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紀南抄「子どもは地域の宝」

 新宮市内小学校の卒業式が19日にあり、写真撮影で今年は母校の三輪崎小学校に訪れ、当方が卒業した三十数年前を思い出した。卒業生は確か、120人以上だったと記憶している。本年度の卒業生は約半分の59人。あらためて少子化の流れを感じた。
 
 校歌斉唱では思わず口ずさんだ。かなり久しぶりに聞いたが、意外に忘れていないもので、歌詞を見なくても大丈夫だった。ちなみに中学、高校の校歌もメロディーは覚えている。在学中はそれほどでもなかったが、卒業してから愛着がわいてきた。
 
 コロナ禍で教育現場も不自由が続く。中止になった学校行事も多い。それでも新しい生活様式の中で子どもらは一生懸命に学びを深めてきた。卒業式ではその思い出が頭の中を巡ったのだろうか、涙を見せる児童もいた。
 
 4月からは義務教育最後の3年間に臨む卒業生。大人への階段を一歩踏み出すことになる。勉強に加え部活動にも取り組むことになるだろう。また、先輩・後輩という縦の関係が小学校時代よりも色濃いものになる。子どもは地域の宝。中学校に進学しても、のびのびと学びを深めてほしい。
 
【F】

      3月22日の記事

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