妻の選挙で買収をしたとして公判中の元法務大臣が議員を辞職することを決めたらしい。今になって辞めるなら、もっと早い段階で辞めればよかったと思う。「４月に補選をしなくてよい状況になってから辞めた」という声が出ているが、うがった見方とは言えないだろう。買収原資が元は税金である政党助成金や、首相が自由に使える「官房機密費」から出ている可能性も指摘されており、批判が一層厳しい。事件全体の真相究明が必要だ。

　逮捕されたり、一定期間以上病気になった場合、国会議員として職務ができないので、歳費の支給を停止したり減額したりすることを求める声がネットにあふれている。政治資金規正法も合わせ、与野党そろって是正に後ろ向きに思えるのは自分だけか。

　さて、尾鷲市は５月に市長、市議のＷ選挙がある。まさか〝実弾（現金）が飛び交う〟ということはないだろうが、友人に「一杯おごるよ」という程度でも選挙運動に絡むと犯罪となる。特に市議選は定数３減の１０議席を争う。一般的に現職には厳しい視線が向けられる。当然付き合いもあるが「魔が差して」ということがないように立候補者には心してもらいたい。

（Ｍ）