100年使えるバッグ
山形県の山ぶどうのかご
先人の知恵を現代の形へ
先人の知恵を現代の形へ
みちのく蔓(つる)工芸所(諏訪好風代表)が、山ぶどうの蔓で編んだ「かごバッグ」特別展が21日(日)まで、那智勝浦町築地のイササジコンストアで開かれている。三代に渡り愛用できる良質なバッグや小物など100点以上が展示されている。
諏訪代表によると、素材の山ぶどうの蔓は、山形県米沢市・奥羽。山深い、厳しい自然に育まれ、梅雨の時期のわずか2週間しかない時期に収穫される。海抜約700メートル前後の限定された範囲でしか採取されない貴重な素材で編まれている。
職人自らが素材採取から生産まで手掛けているため、全ての商品はシリアルナンバーで管理されている。自信と作り手の誇りから、メンテナンスも保証しており、末永く愛用できる。使えば使うほど素材の味が出るという逸品。
民芸品に必要な要素は、「健康美」と「使い勝手」と諏訪代表は強調。「この2つなくして、多くの人に認められた民芸品として後世に残らない」と断言する。網代(あじろ)編み、透かし編み、裂き編みなど、先人の知恵が詰まった編み方で手作りしている。
諏訪代表は「若い女性が、透かし編みのかごバッグにフルートと楽譜を入れて、使っておられた。とてもオシャレでいいなと思った」と述懐する。「特別な個人オーダーメイドにも対応いたします。ぜひ、ご覧になってください」と来店を呼び掛けている。TEL.0735-52-1191
那智勝浦町築地7-9-6
営業時間/10時~19時
定休日/17日(水)
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