例年ならば猛威をふるっているインフルエンザがすっかり影をひそめている。通常流行は11月下旬ごろから始まり、1月~3月にピークを迎える傾向にあるが、厚生労働省が発表する最新の発生状況では、昨シーズンの同時期と比べて500分の1の患者数にとどまっている。新型コロナとの同時流行が懸念されたが、このまま流行なく春を迎えるかもしれないという分析もある。
インフルエンザには、手洗い、うがいやアルコール消毒、マスクの着用、3密回避などが感染拡大に効果がありそうということが分かった一方で、予防してもうつるコロナウイルスの感染力の強さに恐怖を感じる。
コロナのパンデミックが終わっても、国民の予防意識が高いままであれば、来シーズン以降もインフルエンザの流行も乗り越えられるかもしれない。流行りそうな時期には人ごみを避けて外出を控える、手洗いや消毒の徹底、ワクチンの接種など、これまでにも有効とされていたことを1人ひとり心がけるだけ。インフルエンザに限らず、風邪などほかの感染症の対策にもなる。
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