先日行われたみんなの食堂のフードパントリーは、天気が良かったこともあり、天満荘の持つ古民家の雰囲気も相まって、和気あいあいとしていた。
住民グループの熱意と協力者の差し入れで成り立つフードパントリーは昨年5月から始まり、今回で7回目。口コミなどで利用者の輪が広がっている。この日は申し込みがあった24軒分を用意したが、主催者は「今の状態ではこれが精いっぱい」と語っている。
尾鷲市は「子育てを支える地域づくり」をうたっており、つながりづくりの一環として子育てハッピーデーなどを開いている。乳幼児の保護者が参加しやすいものが企画できれば、より裾野の広い取り組みが期待できる。
例えば、この日の参加者は乳幼児連れで、50~60人といったところ。もう少しこのフードパントリーや子ども食堂への協力が増えて活発化できれば、毎月100人の子育て世代が交流できる場になり得る。「子育てしやすいまち」の事例の一つにもなる。
子ども食堂は持続可能な地域をつくるための取り組みで、東紀州地域では尾鷲の取り組みが先行しているのが素晴らしい。長く広く継続していくためにも、行政が支えられないか。
(R)