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紀南抄「もちまき事情の変化」

 なぜか和歌山県で多いとされるもちまき。もともとは上棟式で大工の棟梁が行うものだったらしいが、現在では神社の祭りや厄払い、祝い事のほか、地域のイベントのクライマックスなどでも盛り上げに一役買っている。

 家にもちはあまるほどあるのに、そんなに好きでもないのに、なぜか必死になって拾ってしまう人間心理。むしろ大人の方がなりふり構わず、同時に触ったもちを奪い合ったり、子どもの前に転がったのをサッと横から手を伸ばしたり。骨折までしてしまった知人もいるほど。

 そんな県民に絶大な人気を誇るもちまきだが、新型コロナウイルス感染症の影響で絶滅状態に陥っている。加えてもちまき事情にも変化が訪れているようだ。何やら個包装のお達しが来たとか。小さな神社などでは今でも裸のもちが投げられている。確かに衛生的にはよろしくないが、もちつき人口の減少や高齢化に加え、個包装もとなると負担が一気に増える。これを機にもちほりを取りやめるという地域が出てきてもおかしくない。庶民の小さな楽しみ。何とか存続する方法はないだろうか。

【織】

      2月 6日の記事

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