コロナ禍の中、祭りの縮小やイベントの中止など、暗いニュースが続いている感がある。そんな中、平野実月選手のトヨタ自動車女子バスケットボール部入部、東紅花選手が主将を務めるバスケットボール部のジュニアウインターカップ優勝、谷口海斗選手のJ3得点王とJ2移籍と、紀北町出身の若者の活躍が続いた。出身者の活躍は地域を明るくする。
水泳や空手道、野球など、地域の子どもたちがさまざまな競技で優秀な成績を収めている。環境面では都市部に比べて不利な部分はいくらでもあるが、それを感じさせない活躍ぶりは頼もしい。
表に出てくるのは好成績をとった選手ばかりだが、何より楽しく一生懸命取り組むことが一番。幼少期の体力が生涯の健康を左右するといわれるが、体力だけではなく、相手への敬意や思いやりの気持ちを学んだり、チームプレーを通して仲間と協力することの楽しさを感じたり、礼節を学ぶことにつながる。
子どもたちの活躍は指導者や保護者など大人の情熱で支えられている。少子化が進み、指導の在り方も変わる中、これからも地域のスポーツが発展していくために、考えなければならないことは多い。
(R)