紀北町長島の多目的会館で、長島地区の新春の祭りを紹介する展示会「漁師の祭りじゃ むっそうええ」が開かれている。17日(日)まで。
古道魚まち歩観会主催。昨年9月に開かれた熊野古道センターの企画展「わが郷土のお祭り 長島神社例祭 船だんじり」で使用されたパネルや横断幕を譲り受けた。八日薬師や弓の祷、息子の酒、船だんじり、疫病退散の由来がある「蘇民将来子孫門」、正月の家庭行事の詳細を説明するパネル約30点が展示されている。
船だんじりの紹介では、白装束と色鮮やかな法被に化粧で装った男児の写真、布製のカツオを投じては引く紅白のさお、まき餌に見たててまかれる福あめ、ちょうちんなどで囲むような一角を設けており、にぎやかな祭りの雰囲気が味わえる。
ほかにも、祭りの決め事を記した『団尻仲間定(だんじりなかまさだめ)』の説明や、昭和30年代の船だんじりの映像も放映している。
植田芳男会長は「新型コロナウイルス感染症の影響でイベントや祭りが中止になっていることもあり、少しでも多く町民に見てもらい、元気になってもらえれば」と話している。
開館時間は午前9時から午後5時まで。11日(月・祝)は休館日。
問い合わせは、紀北町商工観光課観光係(0597-46-3115)まで。