「GoToトラベル事業 全国を対象に一時停止へ 政府方針固める」との速報が昨夜出た。28日(月)から来年1月11日(月)までの限定的な措置で、後手後手ではあるが、年末年始の人の移動を抑えるため、ようやく決定を下した。
最近の世論調査で内閣支持率が急落。医療崩壊への危機感を強める専門家からの見直し要請も繰り返された。何よりも世論の声が国を動かした。しかし、主要産業が観光の地方などへのさらに手厚い下支えは不可欠で、課題は山積している。
和歌山県の仁坂吉伸知事は県公式サイトで、およそ5000字におよぶメッセージを発信し、「このままだと日本が危ないと思います」と警鐘を鳴らし、波紋が広がっている。これまで、県は地道に感染症対策を行ってきた。隣の大阪府に対しても、丁重にアドバイスしてきたという。「改善しないと危ないですよ。爆発につながりかねません」と、助言したが無視されたとして悔しさをにじませている。
国民に自粛ばかりを押し付けるのは政策ではない。保健医療行政の機能強化を積み重ねてきた和歌山モデルを参考にしてほしい。
【茂】