「漁村九鬼の魅力とまちづくり」と題した講座が尾鷲市九鬼町の九鬼漁村センターで12日(土)午後2時30分から開かれる。
九鬼町固有の魅力を通して、事前に災害からの復興を考える手立てを見つけ出す取り組みについて、住民に話を聞いてもらおうと、大阪大学大学院の下田元毅助教が企画した。
下田助教が「漁村九鬼の魅力 鰤株の歴史と現在」をテーマに講演。まちづくりの観点から、九鬼における魅力の持続性について語る。また、大学院修士課程1年の山本翔也さんが「大災害に向けた事前の復興計画の提案」、博士課程1年の江端木環さんが「ボッチ DE 流しそうめん」をテーマに、それぞれ災害対策についてアイデアを提案する。山本さんは、九鬼を対象に卒業論文・設計に取り組み、日本建築学会の2019年度1位卒論に選ばれている。
下田助教によると、東日本大震災の被災地では、市街地復興が先行し、周辺の小規模漁村の復興が遅れるケースがあったという。「小規模漁村は、市街地復興と関係した地域経済・生活圏で、市街地と並行して事前の取り組みをしておくべき」と指摘している。
定員は先着順30人。定員に達しても、オンラインで視聴できる。申し込み、問い合わせは豊田宙也さん(080-1329-4483)まで。