時代行列や雅やかな神楽
那智勝浦町湯川の熊野古道大辺路駿田峠に祀(まつ)られている「加寿地蔵尊」で22日、「オンライン熊野姫まつり2020」があった。加寿地蔵尊世話人会(中田勝康代表)主催、那智勝浦町教育委員会・太地町教育委員会後援。
今年は、新型コロナウイルス感染防止を考慮して、大部分をオンラインで開催。パソコン・スマートフォン・タブレットなどを使い、自宅で楽しめると事前に案内していた。
当日、会場では、来場者に感染防止対策への協力を求めながら進行。開会式で中田代表はオンライン開催になった経緯や閲覧方法などについてあらためて説明。
加寿地蔵尊前での時代行列で神事が行われたあと、神楽の奉納では日本舞踊藤紀流が「鈴の舞」踊りを披露。Team雅龍の子どもらの踊りや若者たちのエネルギッシュな踊りも場を盛り上げた。
また、江戸芸かっぽれ勝浦芳紀会は、コロナに負けないように願いを込めた踊りを披露。さらに、「姫笛」の披露もあり、美しい音色が広がった。
最後に日本舞踊藤紀流の藤紀実美さんの「加寿姫舞」が雅やかに踊られ、姫まつりを締めくくった。藤紀さんは「今年はコロナの感染症で大変でしたが、踊りの奉納で来年に向けて邪気を払ってほしい。またオンラインで遠方の方にも『熊野姫まつり2020』が伝わってほしい」、中田代表は「加寿地蔵世話人会では、毎月24日を『地蔵の日』とし、午前10時より参拝行事を行っています。お気軽にご参加ください」とそれぞれ話した。