草木染・織り作品展示
手織りの風合い楽しむ
くまの茶房で28日まで
手織りの風合い楽しむ
くまの茶房で28日まで
熊野市井戸町の森岡美知さんの草木染・織り作品展示が11月28日(土)まで、新宮市井の沢のくまの茶房で開かれている。森岡さんは草木染・織りを始めて20年になる。いろいろな草木を採取し、染め上げた糸から織った作品を楽しむことができる。
作品は、アボカドの種を知人が冷凍保存したものを取り寄せ染料に。「煎じ液を飲めばまたたく間に下痢が止まる」の意味で「現の証拠」と名付けられた薬草・ゲンノショウコは、昔から民間薬としてよく知られている。このゲンノショウコを新潟県魚沼市から送ってもらい原料とするなど、作品ごとに手間暇を惜しまず制作。
コロナ禍の外出自粛で巣ごもり状態が続く中、細い「市木木綿糸」を2本にしたり、3本にしたり、試行錯誤を繰り返し完成させるなど、思いのこもった作品が並ぶ。
森岡さんによると、細い糸を使い染めると時間もかかる。作品にもよるが、1日2~3時間の制作時間で、約10日間で完成させる。濃い青色はクサギの実でしか出せないので苦労する。「好きでなければできない」と笑う。
森岡さんは「染めた糸色のやさしさ、美しさ、手織りならではの風合いを楽しんでいただければうれしいです。真心込めて染め、織った作品の数々をご覧ください」と来場を呼び掛けている。
TEL.0735-21-1761
新宮市井の沢10-7
営業時間/9時~19時
定休日/月曜日、第1・3・5日曜日