全国の高校生が写真の腕を競う「第27回全国高等学校写真選手権」の初戦審査で、初出場の県立木本高校・写真部の作品が選出された。今夏はコロナ禍により、異例のルール変更で行われているが、全国337校からブロック審査会80校に進出したのは快挙だ。
写真甲子園は1994年に第1回大会を開催。当初200もなかった出場校が第25回大会では500を超え、日本一の高校写真部を決める大会に成長。
その主催者は高校の団体やメーカーではなく、北海道の小さな町、東川町が始めたことが素晴らしい。学校ごとのチーム対抗戦で、応募は3人によるチームでのみ可能。しかも、1校につき1チームのみが出場できる。
例年、本戦は同町で行われ、プロも恐れをなす3日間のスケジュールで、写真撮影を繰り返す。選手を出迎え、宿泊や食事の世話をするのは、地元住民のボランティア。何から何まで手作りの大会。
東川町の町おこしは、「東川スタイル」と呼ばれ、町の中心街には空き店舗がほとんどない。町が積極的に誘致し活性化に成功。自然も世界遺産もあるこの地。学ぶ点は多いのでは。
【茂】