尾鷲中の学校給食導入に向け、市議会常任委員会で当局の検討の中間案が示された。方向性としては、老朽化しかつ現在の形に対応できていない尾鷲小の給食施設を更新し、中学校に運ぶ形が有力という。子どもの数が減少しており、将来は給食センターとして転換することも念頭に置いている。
大きな問題は2つ。大規模改修に費用が掛かり、財源のめどが立てられないこと、工事期間の尾鷲小の給食をどうするかということ。
財源確保については有利な補助や起債(借金)ができるかがポイント。質疑を聞いていて、もしかしたらセンター新設の方が、財政負担が安く済むかも、と感じた。紀北町のように津波浸水域外に建てることも一案。早期にということなら、議員からも提案があったように、外部業者への委託の形で先行することも考えられる。
直近のアンケート実施から5年ほどが経っている。整備方針も含めて、小学校中学年以上と、将来の関係者でもある未就学児も含めた親の声を聞いてはみてはどうか。財政が厳しいからこそ、いろいろな発想が求められる。尾鷲小でということにとらわれず、適切な選択が行われることを期待する。
(M)