新型コロナウイルス感染症で落ち込んでいる農林水産物の販売促進と食育を抱き合わせて、県がこれらの食材を学校給食に無償で提供する取り組みを行う。実施は9月からで現在、県の担当課が要望を取りまとめている。まとまった量を一度に納入する必要があるため調整が必要だが、「決まったものから学校へ連絡したい」とのこと。
タイやブリ、黒毛和牛など普段の給食ではまず見られない高級品がリストに並ぶ。ちなみに畜産課の担当者によると和牛は松阪牛か伊賀牛とのこと。それぞれの食材で1人1食当たりの上限量と予算が決まっている。和牛は100グラムで1000円(税込み)という。
4月に養殖マダイについて報じたが、ホテルや旅館、料亭での使用が急減しているという。和牛も同様で、高い部位ほど売れないのだそう。「学校には、高い部位を買ってとお願いしている」との話で、このような給食を食べられる子どもは大喜びではないか。
尾鷲中のように給食がない学校もある。このような時にはメインのおかずだけでも提供できないかとも思う。今回はコロナの影響だが、普段でも年1回、特別な給食があるのもいいかもしれない。
(M)