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不連続線「住民の危機意識」

 福岡県大牟田市のある地区。報道などによると、同市では6日夜までに約300件の救助を求める通報があったが、当然すべてに対応できるわけはなく、平屋に住むお年寄りが亡くなった。

 同市ではこの日、午後2時15分に「避難準備・高齢者等避難開始」、3時25分に「避難勧告」、4時30分には「避難指示(緊急)」が出されたが、複数の住民は切迫した状態で初めて避難したという。
 
 川に近くて土地が低いため、昭和38年にポンプ場が設置されている。ハザードマップで最大3メートル以上の浸水が想定されているが、「ポンプができてからは、道路が浸水してもひざ下くらいですぐに引く。いつもと同じで大丈夫と思った」という住民。実際は雨がポンプの能力を大幅に上回り、ポンプ場は水没して故障という事態に。隣の熊本県で2日前に豪雨による被害が明らかになっていたが、「熊本の災害はひとごとだった」という声も。
 
 避難指示が出されていたにもかかわらず、自宅にとどまり、多くの住民が命を落とした西日本豪雨から丸2年がたつ。各地で毎年のように記録的な頻発している昨今、危機意識がなければ助かる命も助からない。
 
(J)
 

      7月10日の記事

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