記録的な大雨で川の氾濫や土砂崩れが相次いだ熊本県。球磨川流域の人吉市では市街地を中心に広範囲にわたって浸水したが、そんな人吉市で経営している店が心配だと、泥水の中を泳いで見に行こうとする男性の映像がテレビで流された。
この男性、2階にいたが屋根に上れず、水かさを増す泥水に命の危険を感じ、緩やかに見える泥水を泳いで避難しようとしたが、結局流された。幸い文房具店のひさしに足がついて無事だったという。
経験がないので水が迫ってくる怖さは知らないが、冷静ではいられないだろうし、体力などに自信があればあるほど、危険だと思われる行為にでてしまう恐れもある。
2階以上へ垂直避難といっても立地する地盤の高さで異なる。県は洪水浸水想定図を作成しているが東紀州では紀北町の船津川、銚子川、赤羽川、熊野市の井戸川など8つの水系に限られる。
大雨のたびに大なり小なり、各地で浸水被害は出ている。等高線や集落を囲う堤防の高さなどで、浸水深は分かるのではないか。それらを周知することで、自宅が安全か危険かの判断材料してもらったり、少しでも早い避難に役立てられるのではないか。
(J)