地元の商店を利用して地域経済を活性化させようという「バイローカル」運動が注目を集めている。地産地消と同様に、地元での買い物を住民に呼びかけ、良質な商いを育てることで魅力的な地域づくりを目指す。現在和歌山市で実施されており、それに続いて新宮商工会議所青年部でも取り組み始めている。
大型ショッピングセンターや量販店、ネット通販など、近年では様々な買い物の選択肢が増え、地域の店舗からは客足が遠のいている状況。さらに新型コロナが追い打ちをかけ、地域経済はますます疲弊している。
同青年部ではバイローカルの考え方をもとに、消費喚起の起爆剤となる事業を模索。実店舗を利用してもらう市民還元クーポン事業を市議会へ提案したが、同意を得られず残念ながら見送りとなってしまった。
しかし今後も、オール青年部で地域活性化に向けて取り組んでいくという。先日は、手作りの卓上仕切り版を公共施設に寄贈した。「私たちはYEGとして、地域を愛し、日本を愛する」というYEG(商工会議所青年部の略称)宣言を胸に、若い力で地域を盛り立てていってほしい。
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