都道府県をまたぐ移動自粛が全面解除されて迎えた初めての週末。当地方でも海岸や川でキャンプなどを楽しむ姿が見られた。
全面解除とはいえ、感染リスクがなくなったわけではなく、国内の感染者は毎日50人前後で推移しており、移動の全面解除に当たって鈴木英敬知事は17日、新しい生活様式を心がけた行動を求めた。
同時に知事は「新規感染者が県内でしばらく発生していない状況が続いているので、体調不良を感じても相談や検査をためらわれる方がもしかしたらいるかもしれないが、感染は誰にでも起こること」として、症状を感じなくても不安があれば帰国者・接触者相談センターを利用するよう呼び掛けた。
敵は目に見えないウイルスで、感染拡大を防ぐには、予防対策の徹底と早期感染者の把握が重要。県内でもあった患者探し、感染者やその家族へのいやがらせが、検査や相談を遅らせる可能性もある。
「ただいま、おかえりを言い合えるまちに」。新型コロナウイルスをめぐる誹謗(ひぼう)中傷や偏見に歯止めをかける愛媛県の「シトラスリボン運動」。全国的な広がりは見えないが、その精神こそが、今求められているように思う。
(J)