東北北部を除き、列島は梅雨に入った。これからおよそ40日にわたって、雨や曇りが中心の日が続く。雨の日は視界が悪くなり、ぬれた路面は滑りやすく「視界不良による事故」と「スリップによる事故」が多発する。
タイヤの溝がないのは問題外だが、溝が十分にあっても水たまりに入って急な操作をするとハンドルをとられる。さらに大雨になるとハイドロプレーニング現象が起こっている場合もある。水たまりを抜けたら周囲に他の車がいないことを確認してから軽くブレーキを踏んでみる、軽くハンドルを操作してみることも時には必要になる。
横断歩道やセンターラインのペイントも要注意。バイクに乗る人は肌で感じているが、これらのペイントはぬれると滑りやすくなり、4輪といえども例外ではない。バランスを崩してスピンすることもあり、雨の日は「急」がつく動作は禁物である。
このほか、ぎらつきの原因になるフロントウインドウの油膜の除去や劣化したワイパーの交換。窓が曇る原因になる内側の汚れもとっておいた方がいい。
必要な対策を行い、いつも以上にゆとりを持った運転で梅雨を無事に乗り切りたいものである。
(J)