「コンビニワープ」という造語がある。赤信号の待ち時間を避けるため、交差点に隣接するコンビニエンスストアの駐車場を横切る危険な行為。以前から各地で見られたが、ここ数年急増したことから社会問題となり、SF映画やアニメに登場する瞬間的に移動するワープ(超光速航法)と合わせて作られた。
コンビニだけではなく、飲食店の駐車場など、交差点に面したあらゆる場所で〝ワープ〟が行われているが、事故のリスクが高い危険な行為。歩道や路側帯の歩行者と接触する危険以外にも、駐車場を行き交う歩行者や自転車、施設を利用するために出入りする車などと衝突する恐れも。今年4月には大分県宇佐市で71歳の男性が運転する軽トラックが、信号待ちを避けるために飲食店の駐車場へ侵入、3歳の女の子をはねて死亡させるという交通事故が発生している。
当地方でも国道42号尾鷲病院前交差点や矢浜の飲食店前の交差点でよく見かける。特に病院前で、狭い駐車場内を通り抜けるさまは危険極まりない。
数秒、数十秒というわずかな信号待ちを嫌がる人も多いようだが、悲惨な事故を防ぐためにも、心に余裕を持ち、安全運転を。
(J)