新型コロナウイルス感染拡大防止のため、国は16日夜、緊急事態宣言の対象をこれまでの7都府県から全国すべての都道府県に広げた。人との接触を8割減らすため、事業所にはテレワークや時差出勤の導入を、商業施設には休業要請を出すなどして、不要不急の外出を控えるよう呼び掛ける。これ以上の感染拡大を防止し、封じ込めをねらうためだ。
一人一人が意識をもって行動することが、ひいては早期の終息につながる。そんな中、ある企業では今月に入り、不要不急と思える社内の行事を予定。関係者によると、休日である日曜日に都市部からも含めて多人数の従業員を集めての試験で、基礎疾患を持った従業員も受験するため危惧していた。このようなものは強行すべきでないが、受けなければ出世の権利を失うため、不安な気持ちを伝えることも難しいという。
3月以降、各地のイベントは軒並み中止や延期となり、世間で自粛ムードが高まる中、こうした社内行事はクラスターの危険があり残念なこと。不安な気持ちのまま受験しても本来の力が出せるとは思えない。
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