先週、新型コロナウイルス感染症の影響で「トイレットペーパー等が不足する」というデマが流れた。比較的すぐに「デマだ」との情報が出ていたが、その後も品薄が続く。ある店では先週金曜日に大部分が売れ、土曜日には残ってあった高級品が売れたという。日曜日にホームセンターに行ったらキッチンペーパーなども無くなっていて驚いた。
店に商品がなければ不安心理が働くという声も。ネットで「(デマかどうかによらず)誰かが購入するという判断が働けば、その人も購入することを選ぶ」との記事を見た。理屈としては「買う」選択が個人として最適という。ちなみに、みんなが必要分だけ買えば、社会全体の効用が最も高い。全員がほかの人を気遣うことが条件。
商品が無くなる、と慌てて買いに行った人は家庭で備蓄していないのか。ちょうど買い替えのタイミングだった人もいるだろうが、常日頃から「余分にワンセット」備えておくと、いざという時に慌てずにすむ。
東日本大震災から間もなく9年。トイレットペーパーなどにとどまらず「無くなったら困る」ものに再度気を配り、この際、余分にワンセットを準備しておきたい。
(M)