「空港型地方創生・南紀白浜エアポートの取組み」をテーマにした講演会にお邪魔した。講師の株式会社南紀白浜エアポート・岡田信一郎代表取締役社長が明かす南紀白浜空港の現状に驚き、発想の転換による打開策には目からうろこが落ちた。
日本全国の約60の地方管理空港は赤字だが、南紀白浜空港は全国平均2.5億円の赤字に対して、3億円の赤字とダントツのトップ。滑走路は2000メートルと関空の最長滑走路4000メートルの半分。ボーイング737など約150席クラスの旅客機しか乗り入れできない。就航はJAL羽田線のみなどハンデばかり。
岡田社長はハンデをメリットに変換。旅客数が1日440人と少ないため、全ての客に会える。そのため、空港がコミュニティスペース化に成功。空港から街まで車で5分と全国どこを探しても、そんな空港はないという。東京から70分で到着できるリゾートは伊豆や軽井沢より圧倒的に近く、到着後は世界5位の観光資源を有するなどの強みを示す。
「知恵は万代の宝」優れた知恵は時代を超えて役立つ。
【茂】