約2時間 開放
午前11時から午後1時15分
太地町の「くじらに出会える海水浴場」が19日、海開きとなった。期間は8月18日(日)までの1か月間。今年は例年と違い、開放時間中の2時間15分の間、2頭のハナゴンドウを常に開放し、一般の利用客と同じエリアを泳ぐ。初日からさっそく、クジラを近くで見ようという人々が県内外より訪れた。
くじらに出会える海水浴場は、町立くじらの博物館が2008年に始めた取り組みで、今年で16回目。海水浴を楽しみながら自然に近い状態でクジラを観察でき、人と同じエリアをクジラが泳ぐという全国的にも珍しいイベント。
生け簀開放時間は午前11時から午後1時15分まで。例年は1日2回、各15分間のみクジラを開放していたが、より楽しんでもらえるイベントにしようと、今年は初めて、2時間15分の間ずっと開放する。来年以降は今年の様子を見て体制を決めるという。
展示している2頭のハナゴンドウはいずれもメスで、推定4歳のポピー(体長260センチ、体重175キロ、参加1回目)と推定5歳のスミレ(体調268センチ、体重198キロ、参加2回目)。15日に同館から海水浴場に設置した生け簀への搬入作業を行った。
初日は、クジラを間近で見ようと、平日ながら県外からも利用客が家族連れで訪れた。飼育員の誘導のもとクジラが生け簀から出ると、それぞれ撮影したり潜って観察したりと楽しんだ。
兵庫県から家族と来た森萌衣和(きいな)さん(5)は「クジラが見られてうれしかった。かわいい顔をしていた。また来たい」と話した。
飼育員の中澤英怜奈さん(22)は「約2時間、ずっと自由にクジラが泳ぐので、自然に近い状態のクジラを見ていただけると思う。広い場所で雄大に泳ぐクジラの姿を見ていただければ」と話した。