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地域の祭り継承へ一役 「御船祭」控え、早船体験会

家族連れで盛況
 
 新宮市の熊野速玉大社の例大祭2日目(10月16日)に行われる「御船祭」を前に、地域の伝統祭事に触れてもらおうと、「御船早船競漕体験会」が27日、同大社下の熊野川で行われた。

 新宮秋まつり実行委員会が主催し、熊野速玉大社・新宮早船会・御船出船区が共催した。かつて体験会とOB戦を新宮早船会の主催で実施していたが、コロナ禍以降は中断。早船会の関係者から昨年、再開の相談が同実行委員会にあり、新宮秋まつりには「熊野速玉大社の例大祭を盛り上げる」という趣旨があり、各地区の漕ぎ手不足の課題も踏まえ、復活させた。

 2回目となる今年も当地域に住む小学生~大人、観光客などを対象に募集。事前申し込みは40人程度だったが、当日申し込みが多く、最終的には家族連れら約90人が体験した。

 河川敷には9地区から早船が集まり、それぞれの地区の漕ぎ手がスタンバイする中、体験に訪れた家族連れらは受付を済ませ、救命胴衣を着用して乗船した。早船はゆっくりと出発し、川下から川上に向けて漕ぎ出すと水しぶきがあがり、子どもたちは大喜び。漕ぎ手らは徐々にスピードアップしてほかの地区の早船と2隻合わせて進んだり、旋回したり、本番さながらに早船の動きを披露した。また、漕ぎ手の指導で櫂(かい)さばきを体験する子どもたちも多くいた。

 父親が漕ぎ手OBという尾畑翔太さん(御浜小4年)は「祭りはいつも見て、船にも乗せてもらったこともあったので雰囲気はつかめていたけど、今日漕がせてもらって楽しさと難しさがわかった。将来はこの祭りに参加したい」と充実した表情を浮かべた。武田実々さん(神倉小2年)は「昨年も乗せてもらって楽しかったので、今年もぜひ参加したいと思っていた。体験させてもらいうれしく、楽しかった」と笑顔を見せ、ともに参加した母親の正代さんは「地元のお祭りを体験できる素晴らしい行事。引き継いでいくことが大切だけど、地元でも知らない方もたくさんいると思うので、もっと学校と地域が連携して親子体験会など参加できる環境を作ってほしい」と話した。

 同実行委員会事務局の山下拓洋さんは「今年も大勢の人に参加いただき盛り上がった。この体験会が次世代への継承につながっていければうれしい」と話した。

      新宮市

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