地域行事での出演 励みに
近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部は、8月24日に滋賀県彦根市で行われた第76回関西吹奏楽コンクール高校小編成部門に出場した。予選にあたる和歌山県大会で7年連続8回目となる「金賞」を受賞。2年連続となる関西への切符を手にし、大舞台での堂々の演奏で華やかな音を届けた。
中学2年生から高校3年生までの23人で、樽屋雅徳作曲『斐伊川(ひいかわ)に流るるクシナダ姫の涙』を演奏。ヤマタノオロチ退治の神話をモチーフにした曲で、木管を中心に繊細な音色が要求される。外部講師で指揮者の南木啓司さんは「とにかく思いを前に送り届けて」と指導し続け、子どもたちが応えた。結果は参加賞の「銅賞」だったが、県全体で2校しかない出場枠に入ったことに意味がある。
県大会はあくまでも通過点。部長でアルトサックス担当の西谷音歌(ねいろ)さん(高2)は「関西では周りと合わせられ、技術的にも成長した。私たちの最大限の演奏をできた」と自信を持って振り返った。南紀海彩まつりやキャンドルナイト、王子ヶ浜小夏祭りなど地域の行事への出張演奏が多いのが同部の特徴。南木さんは「日ごろから地域で多くの機会をいただいたことで、部員たちの励みになった。これまで以上に気持ちをこめられた」と評価した。
高校生と中学生が一緒に活動するバンドは珍しいが、西谷さんによると、上下関係はないという。「みんな仲が良く、誰かが我慢するような部活にはしたくない」。ムードの良さが完成度につながっている。
3人の3年生が引退してからは、西谷さんをはじめ高2生がまとめ役になる。創部20年を超え、関西大会出場は今回で3度目。「強豪」と呼ばれつつあるだけに、西谷さんは「力を出し切る演奏をしたい」。メダルの色を、来年は金に変える。
