尾鷲警察署は11日、南海トラフ地震を想定した総合防災訓練と紀州3署合同の図上訓練を行った。署員約40人が交通整理や救助活動での対応を確認し、想定される南海トラフ巨大地震など大規模災害に備えた。
9月1日の「防災の日」の前後に毎年実施しており、「午前10時に潮岬の南東約40キロ熊野灘沖を震源とするマグニチュード9.0、尾鷲市と紀北町で最大震度7の南海トラフ地震が発生。大津波が来襲した」との想定で行われた。
最初に全員で手信号のおさらいをした後、エンジンカッターで鉄パイプ、チェーンソーで丸太を切断。要救助者を救出するレスキューバスケット(バスケットストレッチャー)では、斜面救助を想定した救助方法を確認した。
この後、想定に基づいて尾鷲署3階大会議室に災害対策本部を設置。10時40分から尾鷲市民文化会館せぎやまホール横の交差点で手信号による交通整理を行い、並行して紀州3署合同の図上訓練を行った。
合同図上訓練は、東紀州のセンター署である尾鷲署が、熊野、紀宝の各署に呼び掛けたもので、あいにくの雨に警察航空隊は参加を見合わせたが、3署をネット回線で結び、被災状況などの情報収集と整理を行った。
ネット回線を使った合同図上訓練は初めてで、田中良純署長は「3署で災害発生時の情報共有要領を、実効性のある形で確認できたことは、広域的な連携強化に向けた大きな成果である。関係機関とのとの連携はもちろん、全署員が一丸となった対応が求められる。今後も継続的に実践的な訓練に取り組み、災害警備能力のさらなる向上と熟練度の確保に努める」と話した。
