新宮市の熊野速玉大社境内にある新宮神社の例祭「さくら祭り」が3日に斎行(さいこう)された。氏子や祈願者ら25人が参列し、桜の小枝を神前に捧(ささ)げ、春の訪れを祝った。
祭典では、神職のお払いの後、上野潤権宮司が祝詞(のりと)を奏上。冠にサクラを飾った巫女(みこ)が、浦安の舞を奉納した。まず上野権宮司、続いて参列者が、サクラの小枝を玉串として神前に奉てんした。参列者は神前で頭を下げ、静かに祈りを捧げていた。
祭典後は、餅まきが神宝館横で行われた。大社役員や厄払い祈願者が法被(はっぴ)を身に着け、参拝客や子どもたちに餅やお菓子をまき、にぎやかな様子を見せていた。
上野顯宮司は「今年は天気も良く、桜の開花も祭りに合わせてくれているようにきれい美しく満開の状態で本当にありがたい。新年度を迎え、新しい芽吹きが生まれてくる時期に、日々生かしていただき、お守りいただいているこの喜びと、今年も一年良い年になりますようにという願いを桜の玉串に添えて捧げていただいた」と述べた。
また、祭りについては「餅まきもたくさんの大人や子どもたちが来て喜んでいただき、本当に良いお祭りになった。少子化の影響もあってか、子どもの数も少なくなりつつあるが、お餅まきの喜びや楽しみを体験し、大人になるにつれて神様のお守りや、世のため人のために尽くす気持ちをもつ大人に育ってもらえればうれしい」と思いを寄せた。
新宮神社は、明治末期の1町村1社とする神社合祀令により、当時の新宮町にあった18社18柱の祭神を、境内にあった金毘羅神社に合わせて祀ったもの。合祀は1907(明治40)年、神門内の現在の場所に移されたのが1958(昭和33)年となっている。
さくら祭りは、神武天皇を尊ぶ例祭として、命日とされる4月3日に、全国で毎年営まれている。新宮神社では、最も格の高い祭神が神武天皇となっているため、同日に営まれている。
