第1段・第2段まで〝成功〟
宇宙事業会社スペースワン(東京都)のロケット「カイロス」2号機が18日、串本町田原の発射場「スペースポート紀伊」から打ち上がったが、打ち上げ12分後、ミッション達成困難との判断から、飛行中断措置を取ったと発表があった。地上からはまっすぐに打ち上がるロケットの姿が見られ、拍手でわいたが、国内民間初の人工衛星軌道投入には至らなかった。
串本町田原に自社で建設した発射場から、自社で開発したロケットで小型の人工衛星を打ち上げる”宇宙輸送サービス”。初号機打ち上げは当初、2021年度中を予定していたが、部品到着遅れなどにより延期を繰り返し、今年3月に。初日は規制区域内に船舶が侵入し延期、後日に試みた際には、打ち上げ5秒後に爆発した。
約9か月を経て、運用面などで改良を加え挑戦。14日・15日と試みるも、発射場上空の強風の影響でいずれも直前で延期とし、18日に3度目の挑戦で打ち上げた。
ロケットは午前11時ちょうど、轟音を伴って空へと打ち上がった。3分後に1段・2段ロケットの分離とフェアリング(衛星部分を空気抵抗などから守るカバー)分離が発表され順調かと思われたが、12分後、ミッション達成困難と判断し飛行中断措置を行ったと発表があった。
公式見学場の旧浦神小学校で見届けた那智勝浦町の堀順一郎町長は「初期の目的が達成できなかったのは大変残念。打ち上がった瞬間は本当に感動した。すごく迫力があってきれいに見えたということで、この見学場を立地して良かった。結果目的を達成できなかったけど、大きな階段を登ったのでは。次は必ず成功に導いてほしい」と話した。
三重県津市から息子と訪れた津田裕子さんは、初号機打ち上げから全て見に来ているという。打ち上げ直後、「最高。このために来ました本当に打ち上がるんだ。みんなの努力が実るところに立ち会えてうれしい」と話した。息子の燈良(とうり)さん(10)は「音が大きかった。すごくうれしい」とした。
飛行中断の原因については18日正午現在、発表されていない。