尾鷲市は「安全で安心な海水浴場確保に関する条例」と「駐車場条例」制定の手続きを進めており、30日(水)まで市民などから意見を公募するパブリックコメントを行っている。
海水浴場確保条例は、三木里海岸で、一部の観光客がマナーを守らないことによる騒音やバーベキューによる臭気、ごみのポイ捨て、火気使用による失火などの迷惑行為に対し、令和4年度頃から特に「火気使用」を禁止する条例の制定が地区より求められていたことを受け、策定作業を進めている。
今後、海水浴場を管理・運営するにあたり、地域住民との共生を図りながら誰もが安全で安心して楽しめる海水浴場を目指す。
市の責務として、海水浴場の良好な環境の保全と海水浴場における事故その他の危険の発生防止に関し、必要な施策を講じることを挙げている。利用者には他の利用者の妨げとならないよう配慮するとともに、海水浴場の美化、秩序の保持その他の良好な環境の保全に積極的に努めることを求める。
禁止行為
- 遊泳区域内にモーターボートや水上スキー、原動力付きの船やヨットを乗り入れる
- 遊泳区域付近でモーターボート等を高速で運行すること
- 酩酊した状態での遊泳
- 砂浜に車両等を駐車すること
- たき火または火気等を使用する調理器具を使うこと
- ごみを投棄すること —など
違反に対しては市長が指導または勧告を行い、中止その他必要な措置を命じることができると規定している。いわゆる罰則は設けられていない。
三木里で4か所 駐車場 1日2000円
「尾鷲市駐車場条例(案)」は、観光地での公平で適正な利用の促進、地域の実情に応じた管理・運営の確立を目指すとともに、観光地でのマナー違反者に対する通年での一定の抑制を図ることが狙い。管理・運営に係る必要経費に対する財源確保にもつなげる。
利用時間は午前6時から午後6時までで、場所は三木里町内に4か所で料金は2000円、九鬼町内に2か所で1000円。
駐車場の施設や付属物、ほかの自動車を壊したり、汚したりすること、目的外使用、他の利用者や近隣に迷惑のかかる行為などを禁止し、また、「秩序を乱すおそれがあるとき」などは、「市長は駐車場の使用を拒否することができる」と定めている。
条例案は商工観光課、コミュニティーセンターなどで見られる。市ホームページ(▼下記参照)で閲覧できる。意見書の様式も同ページで入手できる。意見は日本語に限る。フォーム(▼二次元コード)からも提出できる。問い合わせは同課(電話0597-23-8223。FAX0597-23-8225)。
11日午後7時から市立中央公民館1階視聴覚室で説明会を開く。
