5年ぶり表彰式実施
第38回尾鷲磯釣り大会は8日、第2部と表彰式が行われた。昨年12月1日から今年1月26日までのロングランだった第1部の長寸によるアドバンテージ(特典)と2部の長寸で決める総合グレの部は、森本昇さん(56)=尾鷲市泉町=が優勝した。
今年は市制70周年記念事業として取り組んだ。8つの渡船を利用して磯釣りを楽しみ釣った魚の大きさを競うもの。新型コロナウイルス感染症の流行により2021年から取りやめていた表彰式も復活した。
第1部は延べ3423人が参加。この日の第2部は大雪で各地の道路が通行止めになる中、グレの部、他魚の部に77人が参加。それぞれ上位3人を表彰した。総合グレの部は、第1部の期間中に釣ったグレのサイズにより、各渡船1~3位に5センチのアドバンテージがあり、森本さんはアゴ島で48.3センチをつり上げ、計53.3センチで優勝した。2位は41.8センチにアドバンテージを加え46.8センチだった岡本卓さん=大阪府堺市=、3位は2部で45.7センチ(アドバンテージなし)を釣った穂積久雄さん=京都府=だった。
森本さんは釣り歴約40年。第1部は3回挑戦したという。この日釣ったものは自身最大には及ばなかったが「今までの中でも大きめのもの。重量感のある強い引きだった」と振り返り、「尾鷲市の70周年の記念大会で優勝させていただいてありがたい。これからも尾鷲の磯で精進したい」と語った。
表彰式で加藤千速市長は、悪天候の中で参加した人に感謝を示し、「年間を通じて釣りを楽しみ、しょっちゅう来ていただいていると思う。尾鷲ヒノキや文化、海洋深層水など、尾鷲の魅力にもふれていただければ」と呼び掛けた。釣りが趣味で、釣りの番組にも出演しているオール阪神さんも駆けつけ、表彰式に花を飾った。
2部グレの部、他魚の部の上位入賞者は次の皆さん。1部の表彰は各渡船で実施する。
【グレの部】
①森本 昇=48.3センチ
②穂積久雄=45.7センチ
③野副郁弥=45.4センチ
【他魚の部】
①本田真也=56.8センチ(マダイ)
②森 晃平=45.7センチ(チヌ)
③金森 凛=44.8センチ(ブダイ)