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夫婦岩に新しいしめ縄 ヤーヤ祭りの活況願い 大曽根浦

 尾鷲市大曽根浦の掛磯で18日、夫婦岩の大しめ縄を張り替える「掛磯神事」があった。法被姿の若者ら4人が、冷たい海に太ももまで入ってしめ縄を運び、このうちの2人がはだしで岩に上って作り上げたばかりのしめ縄を結び付けた。
 
 2月1日から始まる尾鷲神社ヤーヤ祭りの成功と大漁を祈願してしめ縄を掛け替える神事。その昔、大宝天王社(尾鷲神社)の御神宝の獅子頭が打ち上がったという伝説がある。獅子頭を潮で清める時に、夫婦岩にしめ縄を掛けたことから、それ以来、神聖な場所として毎年1月の吉日を選んで、新しいしめ縄を張っている。
 
 神事は大曽根区が取り仕切る。午前9時ごろからしめ縄づくりを行い、地元の漁師や若者ら23人が漁港の広場に集まり、市内の農家から提供された稲わらを束ねたり編み込んだりして長さ約10メートルの大綱を作り、中央部に御幣(ごへい)を取り付けた。
 
 1時間ほどで完成した真新しいしめ縄は数人で抱えて歩いて掛磯まで運んだ。夫婦岩に掛け渡し、お神酒で清め、作業を見守った法被姿の関係者とともに手を合わせた。
 
 作ったしめ縄は、地面に下ろさないことが習わし。海に入る若者らは、交代で縄を支えながら、靴を脱いだり、ズボンの裾を上げたりして準備。水に入ると「冷たい」「ヤバイ」など言いながら夫婦岩に取り付け、作業していた。
 
 大きな岩に縄を結び付け、お神酒を注ぐ役割を担った片原祐貴さん(34)は「無事に祭りが始まり、安全にできればとの思いで取り組んだ」と話していた。

      尾鷲市

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