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活性化へ飛躍の年に 尾鷲商工会議所 新春祝賀会で期待感

 尾鷲商工会議所の新春祝賀会が9日夜、尾鷲市坂場町のシティホテル望月で開かれ、役員議員と市長や国会議員、関係官公庁のトップら約80人が集い、新年のあいさつを交わした。

 祝宴に先立ち、北裏大会頭があいさつし、来賓で加藤千速市長と山本佐知子参議院議員が祝辞を寄せた。尾鷲市の最大の課題である尾鷲三田火力発電所の跡地利用について、北裏会頭は「やっと道筋が見えてきた」と喜び、加藤市長は「これまでにまいた種が花を咲かせるように連携を深めていきたい」と述べ、飛躍の新年にする期待感を抱かせた。
 
 北裏会頭は年頭あいさつの中で「経営者の高齢化、廃業、若者の市外への流出など、地域内の経済活動が連鎖的な悪循環を生み、依然として改善の気配は見当たらないことに大きな危機感を抱いている」と中小事業者が置かれた厳しい経営環境に言及した。
 
 その上で、発電所の跡地利用と密接に関係する尾鷲港の整備促進と尾鷲北山広域道路新設計画について「東紀州の物流拠点機能を実現するために推進している」と述べ、「今後ともスピード感をもって本構想の実現にまい進する」と意気込んだ。
 
 また、能登半島地震を教訓に、尾鷲港の整備促進と尾鷲北山広域道路新設計画が自身の会頭としての最大の目標だとし、それぞれ「命の港」「命の道路」とたとえ、「それを実現するためのきっかけとなる大規模製材所誘致に全力を尽くす覚悟である」と決意を新たにした。
 
 加藤市長は「尾鷲市の悲願である」との表現で大型製材工場の誘致実現に向けて県とともに努力していることを報告し、「大型製材工場は産業振興による雇用創出、重要港湾の尾鷲港の利用促進に大きくつながるので本市だけでなく、東紀州地域全体の活性化に結び付く。陸上養殖事業も含めて事業実現にしっかりと連携して誘致実現に努めていきたい」と力を込めた。
 
 尾鷲市再生への決意も示し、誰もが安全安心に愛着を持って暮らせる住み続けたいまちの実現に会議所の協力を求めた。
 
 山本参院議員は、まず地方の中小企業者が経済の好循環を実感できるように「生産性を高め利益を生み出す流れを作らないといけない。そのためにも価格転嫁を後押しするような法整備と制度設計もしっかりやっていく」と明言した。
 
 製材工場については、効率化とコスト削減を図り外材に太刀打ちするために大規模製材工場が必要になっているとし、紀伊半島に大規模製材工場がない現状を踏まえ、尾鷲市の工場誘致活動について「紀伊半島の林業の再構築に直結していくので大いに期待している。私たちもしっかり後押ししないといけない」と述べた。
 
 水産業についても「仲買、加工まで国の支援が届いていない。さまざまな業者を支えていかないと活性化、経済発展につながらない。水産業が衰退するとこの地域が後退してしまう」と危機感を示した。
 

      尾鷲市

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