県統計課はこのほど、3月の指標でみた県内経済情勢をまとめた。全体の基調判断は「弱含んでいる」となっている。
鉱工業生産指数(令和2年=100)は104.4で前月から5.1%増と、2か月連続で5%超増加した。一方、過去7か月間の平均は、前月から小幅に低下した。
主要県内3業種では、電子部品・デバイス工業が31.5%増、化学工業が26.1%増と伸びた一方、輸送機械が6.6%減だった。
個人消費は、百貨店やスーパーなど大型小売店販売額(既存店調整値)が262億5000万円で前年同月比2.7%増。コンビニエンスストア販売額(三重県全店値)は139億2400万円で3.2%増だった。家電販売額(同)は6.1%増で4か月続けてプラスとなり、復調している。
自動車(新車)登録台数は5698台で5.4%増となった。増加は3か月連続。また、軽自動車(新車)販売は3669台で19.2%増だった。
有効求人倍率は1.19倍、就業地別有効求人倍率は1.39倍で、それぞれ前月から0.02ポイント上昇した。全国の有効求人倍率も前月から0.02ポイント増加し、1.26倍だった。
県内の企業倒産は11件。負債総額は2億8400万円だった。
津市の消費者物価指数(令和2年=100)は110.3。前月比で0.3%、前年同月比で3.6%上昇した。全国は111.1で、前月比で0.3%、前年同月比で3.6%上昇となった。
