ふるさと描いた200点
紀北町中里の海山郷土資料館で、特別展「ふるさとを描く 川端吉男作品展」が開かれている。6月18日(日)まで。
川端さんは昭和28年に紀北町小山で生まれた。お茶の水美術学院の夜学でデッサンを学んだ後、大工をしながら独学で絵への造詣を深めた。絵画教室や文化講座の講師として長年町民に絵を教えてファンも多い。現在は自宅で療養中だが、創作意欲は衰えていないという。
ふるさとの画家の作品を多くの人に見てもらおうと、川端さんから作品を提供してもらった。風景画や絵手紙、詩画や絵日記などを描いたスケッチブックなど200点を展示している。
緑が美しい白石湖、雪化粧した銚子川など、地元の情景を緻密な色使いで描いた油絵が印象に残る。スケッチブックには、過去の思い出を振り返ったり、日々の生活で感じたことを書き残した絵日記があり、じっくりと読める。
家崎彰主事は「風景画にとどまらず、静物画や俳句、エッセイなどこれまで書きためたさまざまなジャンルの作品を提供していただいた。ふるさとのありのままを見てほしい」と来場を呼び掛けている。来場者は川端さんが描いた絵手紙を1枚選んで持ち帰れる。
開館時間は午前9時から午後4時30分まで。毎週月曜日と祝日は休館。
▼イベント情報
- 日時
~6月18日(日)
午前9時~午後4時30分 - 場所
海山郷土資料館(紀北町中里)
休館/毎週月曜日、祝日