新宮市役所1階ギャラリーで6日まで、「生命のメッセージ展」が開かれている。殺人や交通事犯、いじめなどで理不尽に生命を奪われた犠牲者の等身大の人型パネル(メッセンジャー)に、生前の写真や靴、残された家族のメッセージなどを添えたもので、今回は15人の姿がある。
大切な人が「行ってきます」と出掛けたまま、戻らない。変わり果てた姿での対面。自分の立場に置きかけて考えてみるが、それは容易に想像できるものではない。誰にでも起こりうることかもしれないが、決して起こしてはならないことだ。ご遺族は最愛の方を失った悲しみを乗り越え、いや、乗り越えられる方ばかりではないが、前を向き、本人たちが生きた証しをメッセンジャーとして大勢に伝えようとしている。読むと涙が込み上げてきた。
このメッセージ展は、命の重さ、尊さを訴えるとともに、犯罪のない社会を想像し、未来の命を守ることが大きな目的。新宮市での開催は通算9回目という。準備・運営にあたる紀南交通事故被害者の会の会長は、「まわりを思いやれる人が一人でも増えれば」と思いを寄せる。
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