空気が乾燥し、火災が発生しやすい時季になる。秋の全国火災予防運動は11月9日(月)~15日(日)までの7日間実施される。住宅防火対策や林野火災予防対策を重点に広報や啓発を進める。
学生時代、住んでいたアパートの隣室で火事があった。留守中で管理会社からの電話で知った。火元の部屋だけ焼けるぼやで済んだが、アパートに戻ると途中の階段からすでに焦げた臭いがしていた。恐る恐る玄関のドアを開けた瞬間、部屋は煤(すす)だらけでせき込んだ。家財道具は拭き掃除をして何とか使えたが、干していた洗濯物だけでなく、衣装ケースに入れていた服はほぼ全滅だった。火事の原因はたばこの消し忘れと聞いた。出火当時、部屋にいたらどうなっていたのか。あとで考えて怖くなった。
火災の早期発見のため、住宅用火災警報器の設置が義務付けられている。設置率は向上している一方、10年を目安とする交換時期を過ぎている家庭は意外に多い。機器の劣化や電池切れなどで有事の際に作動しなければ意味がない。この機会に生命と財産を守ってくれる機器の点検をお願いしたい。
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