田辺市本宮町の熊野本宮大社で27日、九鬼家隆宮司が来年に向けて干支(えと)の「未(ひつじ)」の大絵馬を完成させた。
大絵馬には毎年の干支を九鬼宮司が自ら描いている。7枚の絵馬は大社神門に掲げるほか、南紀白浜空港、紀伊田辺駅、新宮駅、白浜駅、周参見駅、南方熊楠記念館に贈られる。大絵馬は神門と南紀白浜空港の2つ。南方熊楠記念館は扇絵馬。
神門に飾る絵馬には、例大祭「本宮祭」が斎行(さいこう)される春にちなみ桜をあしらい、中央には2頭のひつじ、そのそばには「蘇り熊野詣」の文字を宮司が揮毫(きごう)。熊野に訪れた人々が長い人生いい時も悪い時もある中で、自分自身をしっかりと見据え、新たなスタートを切ることができるようにとの思いを込めた。
南紀白浜空港に飾る大絵馬には、国内外からの来訪者を安全に迎え、熊野の自然の素晴らしさを感じてもらえるよう、また、無事に旅を終えられるよう願いを込めて描き上げた。
JR各駅に授与する絵馬には、それぞれの自治体が持つイメージカラーと良緑を表す2頭のひつじを揮毫した。頭上には春を予感させる桜、そのそばには鉄道に関わる人や乗客が無事に過ごせるように祈りを込めて「安全」・「安穏無事」と書き記した。
南方熊楠記念館に授与する扇絵馬には、豊かな自然を表す深い緑を背景として、人々に幸せをもたらす黄色いひつじを描いた。
九鬼宮司は「良い時も悪い時も物事が丸く収まり、笑顔を忘れない一年であってほしいという願いを込めた」と話した。
今後は11月中に神門以外の6か所へ寄贈を行い、神門には12月1日(火)の大しめ縄掛け替えに合わせて大絵馬も掛け替える。
