和歌山県内で初めて
和歌山県は6日、古座川町の山あいの集落で、ツキノワグマがくくりわなにかかって暴れているのが見つかり、自治体の判断で発砲を可能とする「緊急銃猟」により殺処分したと発表した。県内で緊急銃猟が行われたのは初めて。
古座川町と県自然環境課によると、同日午前8時ごろ、同町田川地区から上流に約2キロの県道沿いで、シカの駆除用に仕掛けられたくくりわなに、体長約130センチあるツキノワグマの成獣1頭がかかって暴れているのを、通りかかった林業関係者が見つけ、古座川町に通報した。
この場所は生活道路沿いで近くに民家があり、クマが暴れてわなを壊して逃げ出す危険性もあるなど、国が定める緊急銃猟を行う4条件を満たすと判断し、狩猟免許を持った町役場職員が現場に出向き、午前9時46分、散弾銃でクマを射殺した。現場付近でこれまでにツキノワグマの出没情報は無かったという。町は防災無線でクマの出没と殺処分したことを伝えた。今後の安全対策については、県や地元猟友会などと連携して対応するとしている。
和歌山県内のクマの目撃情報は今年度、9月末までに94件あり、昨年度1年間の99件に迫る勢いで増加している。9月27日には有田川町で男性がクマに襲われ左腕を引っかかれるけがを、10月2日にも九度山町の高野参詣道「黒河道」で散策していた男性がクマに遭遇し右腕をかまれるけがをした。
県は緊急対策として、クマよけ鈴を購入し、市町村に配布して観光協会や案内所などで貸し出しに対応するよう求めている。
