このところ夕暮れがめっきり早くなった。秋の深まりを感じる瞬間。半月ほど前までは汗ばむ陽気に見舞われていたが、最近はエアコンをつけることなく過ごせている。春夏秋冬の中で最も好きな季節は「秋」。スポーツ、食欲、読書、いろいろな「秋」があるが、何をするにしても過ごしやすい気候ということだろう。
四季は世界に誇る日本の良さの一つだが、気象状況の変化により、近年は昔ほど味わい深さがなくなっているように思う。長引く残暑が収まったかと思えば、ほどなくして冬支度へ。服装にも困る。大好きな秋を感じる期間が短いからこそ、今年も〝濃い秋〟を満喫したいと願っている。
今月15、16日の2日間、熊野速玉大社例大祭が斎行(さいこう)される。「新宮の速玉祭」として国の重要無形民俗文化財に指定された伝統ある秋まつりで、2日目の御船祭「早船競漕」がハイライトになるが、その後に相筋の河川敷、木立の中で行われる御旅所神事もぜひ注目してほしい。すっかり日が暮れた時間、暗闇の中で炎をたき、祈りをささげる。祭りの本質が凝縮されている。
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