今春実施された全国学力テストの結果が、本市の教育現場に衝撃を与えている。公表された数値は主要教科のすべてにおいて県・全国平均を大幅に下回る惨状であった。
県内14市でも本市は最下位グループに甘んじており、教育環境の著しい地盤沈下を物語っている。学力テストを巡っては学校の序列化を懸念する慎重論もある。
だが、地理的条件が近い紀北町や熊野市、鳥羽市が独自の教育成果を上げて迅速に結果を公表する中、なぜ尾鷲市だけが底に沈み続けるのか。この低迷が5年、ひいては10年にわたり慢性化している事実は極めて深刻と言っても過言ではない。本市の子どもたちの学習時間は総じて県平均より長いというデータがある以上、この結果は児童生徒の怠慢ではなく、指導方針、内容など力量不足に他ならない。
「教育は国家百年の大計」と言われる。地域の明日の人材をつくる大事な事業である。教育委員会は抜本的な改善へ直ちに着手すべきだ。決してこのまま放置してはならない。
(N)
