尾鷲市教育委員会は4月に行われた全国学力・学習状況調査の尾鷲市分の結果をまとめた。学力調査は、国語、算数(数学)と中学校の英語で、いずれの教科も全国平均正答率を下回った。特に小学校の算数で、全国との差が大きかった。

小学6年生66人と中学3年生108人が参加した。各教科の問題に取り組んだほか、生活習慣や学習習慣などに関する質問紙調査(アンケート)にも回答した。
尾鷲市の平均正答率(中学校英語は得点指数)は、小学校の国語が55.0%、算数が47.0%、中学校は国語が57.0%、数学が53.0%、IRT方式で実施した英語は466点だった。
市教委によると、小学校の国語で、漢字を文の中で正しく使えるかをみる問題は正答率が24.2%(全国平均45.2%)、算数では立方体の体積の求め方の理解は43.9%(同72.7%)と大きな差があった。一方、国語で筋道の通った文章になるように全体の構成や展開を整理する設問は正解率63.6%(同57.9%)、算数で、2つの表から誤りを見つけ、その根拠を説明する問題は65.2%(同56.2%)が正解した。
中学校国語では、文脈に即して正しく漢字を書き、語句を文章の中で使う問いは45.4%(同39.8)が正解。数学ではデータの傾向を的確に捉え、判断の理由を図から読み取って説明する設問は正答率20.4%(同31.9%)と全国平均と大きな差がついた。
英語では、日常的な話題について、「自分の置かれた状況などから判断して必要な情報を読み取る」問題は43.8%(同63.8%)と差がついた。
中学3年生の平均正答率を小学6年時と比べると、数学で全国平均との差が縮まり、国語では差が大きくなっている。
小学校で学習時間改善
アンケートでは、自尊感情や将来の夢を持っているかについて肯定的な回答が県平均より高く、「先生がよいところを認めているか」「授業やテストで間違えたところや理解していないところについて分かるまで教えてくれる」の設問でも「はい」が県平均を上回った。小学校では90.9%が「学校に行くのは楽しい」と答えており、県平均より6.1ポイント高かったが、中学校では84.3%で1.5ポイント下回った。
小学校では平日の学習時間(1時間以上)は59.2%で県平均より13.8ポイント高く、中学校では60.7%で1.0ポイント低かった。
市教委は、家庭学習や読書の時間確保の取り組みやゲームやインターネットの適正な使用、授業改善や校内研修の実施などで、学力向上に取り組んでいくとしている。
