東京一極集中や人口の不均衡が進む現状は、かつてのプロ野球の状況と似ているのではないか。
国全体で人口減少の局面を迎える中でも人を集め続ける東京は、まさしくかつての読売ジャイアンツと重なる。大日本東京野球倶楽部として戦前から職業野球を第一線で担い続けている。最強タッグのONで黄金期を築いての栄光のV9を成し遂げ「巨人・大鵬・卵焼き」ともうたわれた。今日に続くプロ野球をけん引し続けた。
一方で、集客と人材確保に苦戦し続ける地方は、往年のパ・リーグと似ている。プロ野球は戦力の均衡のためにドラフト制度を導入したが、経済全般ではそういう訳にもいかない。
今のパ・リーグの集客力はセ・リーグに比肩している。近鉄の解散と楽天イーグルスが誕生した球団再編問題から20年が経ったが、あの時、市場を縮小させる1リーグ10球団を選択していたらどうなっていたのだろうか。「これからはパ・リーグです!」と宣言したように、「これからは地方だ」と言い切れる日は来るのか、未来が見通せない。
(R)
