那智勝浦町とスペインのガリシア州フィステーラ市との交流の一環として28日、堀順一郎町長とルイス・マヌエル・インスア・ラゴ市長との初のWEB会議があった。両市町は、いずれも世界遺産巡礼道の最終目的地として知られるとともに、漁業が盛んな港町という共通点をもっており、2024(令和6)年1月に交流協定を締結。その年の7月には、両市町の日の出と日の入りの時刻が同時となることにちなみ、記念イベントを実施するなど交流を深めてきた。今回のWEB会議では、昨年8月に就任したルイス市長との初顔合わせを通じてこれまでの協定内容を確認するとともに、来年予定する「日の出日の入りイベント」に向けて意見交換した。
堀町長は冒頭、先のサッカーワールドカップ(W杯)でスペインが2回目の優勝を飾ったことに祝意を示すと、ルイス市長は母国の優勝に歓喜した様子を伝え、次回W杯での日本の躍進にも期待を込めた。また、堀町長はフィステーラ市を訪問した際、フィステーラ岬のホテルの前にある道標に那智勝浦町も加えてもらったことを挙げ、那智勝浦町にも近くフィステーラ岬と同じような道標を設置する意向を示し、さらに来年のイベントも踏まえて交流を深化させたいとした。ルイス市長も関係を深めていくのは有意義なことだとし、なるべく早い時期に同町への訪問に意欲を見せた。
来年、「日の出日の入り」イベント
2年前の記念イベントは大きな反響があった。日の出と日の入りが同時に見られる現象は年2回あり、来年は5月17日ごろと7月25日ごろ。次回の「日の出日の入り」イベントはさらに質を高めたものにするため、場所の設定、カメラ位置の調整、Wi−Fi環境の整備などを進めていくことを確認した。さらに、両市町は港町ならではの食が豊富にあることにも着目し、今後は食の分野での交流も模索する。
交流協定締結以降、両市町の観光への効果について、堀町長は「町内の宿泊施設の利用者の約2割が外国人客。スペインからの来訪者も倍増しており、効果は大きい」。ルイス市長は「アジアからの観光客、特に日本人が増えており、これは私どもの大きな誇り」とそれぞれの手ごたえを述べた。さらに堀町長は、世界遺産巡礼道の最終目的地という共通点を世界にPRするため、両方を訪れた人に記念品を贈ることを提案した。
最後にモニター越しに記念撮影をしてWEB会議を終了。今後は来年のイベントに向け、それぞれ準備を進めるとともに、今回の会議で確認した食分野の交流の可能性も探っていく。
