みえ高校生県議会が20日、津市の県議会議場で行われた。熊野青藍高校紀南校舎など12校から43人が参加し、学校ごとに生徒たちの問題意識を伝えた。
高校生に議会活動を体験してもらうことで議会に対する関心を高めてもらうとともに、高校生の意見を直接聴くことで議会での議論に反映していくことを目的に2014(平成26)年から隔年で実施。関係する委員会の委員長が生徒の〝一般質問〟に答弁した。
熊野青藍紀南校舎の生徒は、日常と防災活動の境をなくすフェーズフリーの観点で質問。学校で取り組んでいる、「防災きにゃんプロジェクト」の取り組みを紹介し、県の24年度防災意識アンケートの結果について「県民の防災意識が高まっている一方で、日常の中で自然災害への備えを続けることの難しさも浮かび上がっていると考えた」と質問の背景を説明した。
生徒らは、地元の菓子メーカーと協力して、フェーズフリーの防災食の開発に取り組んでおり、「普段の昼食やおやつとして食べられる、味や栄養を大切にしながら災害時もそのまま使える食品を作るプロジェクト。この経験を通して、フェーズフリーの考え方をもっと多くの人に広めたいという思いを強くした」と述べた上で、▽県内のスーパーやコンビニにフェーズフリー商品のコーナーを設け、県民が日常の買い物の中で自然に防災を意識できる環境をつくる▽非常食の試食やローリングストックの実践、普段の暮らしで使っているものを非常時に役立てるイベントの実施▽若い世代が企業や地域と協力して防災に取り組むプロジェクトを支援する—ことの3点について見解をただした。
課題意識 執行部と共有
防災県土整備企業常任委員会の荊原広樹委員長(新政みえ、名張市選挙区選出)は、生徒らの継続的な防災活動に敬意を示した上で、県職員対象の研修会でフェーズフリーの視点を紹介しており各所属で取り入れていること、大型商業施設での防災イベントや県広報などを通じてローリングストックの普及啓発を進めていることや、国でも6月3日に「フェーズフリー等促進検討会」が設置されたことを説明。
「日常の中で取り入れながら災害時にもそのまま使えるというフェーズフリーの考え方を県全体に浸透することは重要。議会の中でもしっかり調査・審議を進めて深めていく。皆さんからいただいた質問の課題意識については防災対策部をはじめとする執行部と共有し一緒になって対策を考えていく」と回答した。
生徒らは開発しているフェーズフリー防災食「おさつのそなえ」を10月17日(土)にイオンモール津南で販売することを発表した。
