創立150周年を迎える紀北町立西小学校で21日、50年前に埋められたタイムカプセルが掘り起こされた。記念碑の下からオレンジ色のカプセルが姿を見せると、集まった卒業生ら約70人が歓声を上げ、懐かしい思い出に酔いしれた。
1872(明治5)年の仏光寺衆寮に学校が設立され、75(明治8)年に長島小学校が公認され、1950(昭和25)年に長島町立西小学校となり、現在に至る。公認から100年と新校舎建築を記念して、記念碑によると1976(昭和51)年9月28日に児童約600人の記念品をタイムカプセルを埋め、「五十年後に掘り出すこととする」とある。
この日に向けて卒業生が実行委員会を組織し、銅勝や山口石材など地元企業の協力を得て掘り出しを決行。クレーンで記念碑を吊るしてどかした後、ショベルカーで土を掘った。記念碑の下を50センチほど掘っても何も出なかったため焦りが広がったが、ややグラウンド側を10センチほど掘ると、オレンジ色の強化プラスチックのふたが顔を出し、見守った卒業生が「あった」と喜びの声を上げた。
カプセルの上から土をどかし、ふたのふちに入った土をヘラで取り除いた後、4人がかりでふたをひねったものの開かず。バールでてこの原理で上げるとふたが開き、石倉優一実行委員長が入っていた記念品を掲げると、拍手と歓声が沸き起こった。
記念品は卒業生が手渡しリレーで運び、ブルーシートの上に置かれた。記念品の多くが黒い袋で丁寧に梱包されており、外からは破損や浸食などは見受けられなかった。
タイムカプセルを埋めた当時は4年生だった脇真弓さん(59)は「とてもうれしい。確か、50年後にどんな靴が流行るのか、絵を描いて入れた思い出がある。昔の自分がどんな絵を描いたのかが楽しみ」と笑顔で話した。
記念品は11月20日(日)午前10時から正午まで、西小学校体育館で展示と引き渡しを行う予定。石倉実行委員長は「50年前と、これまでの50年間を思い出して感無量。多くの人の協力のおかげで、最高の気分でいる。展示と引き渡しにはたくさんの人に来てほしいので、声を掛け合い参加してほしい」と呼び掛けている。
