イルカ漁解禁前に開所式
イルカなど小型鯨類の追い込み漁解禁を9月に控え、和歌山県警警備企画課と新宮署は18日、太地町太地の多目的センター敷地内にある「太地町特別警戒本部現地警戒所」の開所式を行った。約20人が参加。反捕鯨活動などの違法行為に対する警戒活動の拠点とし、来年3月の漁期が終わるまで、24時間体制で警戒にあたる。
県警は、同町のイルカ漁などをめぐる活動家などとのトラブル防止と治安維持のため、2011年に「太地町特別警戒本部」を設置。2020年には畠尻湾近くに設置していた「臨時交番」を現在の名称に変更し、町の協力で現在の場所に移転して警戒活動を強化してきた。
式では、同警戒所前に整列した警察官らに対し、山田守孝・太地町特別警戒本部長(=警備部長)が訓示で、本部設置から16年目を迎えたこと、同町における反捕鯨団体による抗議活動や違法事案はピーク時に比べ鎮静化の傾向にあるが、トラブルはいまだに発生しており、引き続き警戒を要する情勢にあるとし、安全パトロール班員に気持ちを引き締めるよう求めた。
その中で特に2点について強調。1点目は「危機意識、警戒意識の維持向上」で、積極的な関係者への声掛けや指導・警告、不審者への職務質問、違法事案を看過せず客観的証拠に基づいて現場検挙するなど厳正な対処を求めた。2点目は「関係機関との連携強化」で、海上保安庁や太地町役場、太地町漁協などと日々の活動を通じて緊密な連携に努めるよう要請。「これから長期間にわたる警戒活動がはじまるが、太地町捕鯨問題対策は皆さんの高い士気があってこそ。健康には十分に注意し、全員が一丸となって最善を尽くし、目的を達成するようお願いします」と呼び掛けた。
このあと、警察官らはパトカーに乗車し、幹部らに見送られながらパトロールに出発した。
