梅雨が明け、夏本番を迎えた。気象庁は今年から、最高気温が40度以上の日を「酷暑日」と名付けたが、県内でも22日に桑名で40.6度を観測するなど、関東・甲信地方から西で猛暑となっている。気温の上昇に伴い、熱中症とみられる症状で救急搬送される人の数も急増している。
熱波に見舞われたヨーロッパでは、伝統的にエアコンの設置が進んでおらず、フランスでは6月中旬から7月上旬にかけての16日間で、見込みより死者が5700人以上多くなったという。まさに災害級の暑さと言える。
アメダスによると尾鷲の8月の平均気温は10年間で2度あまり高くなっている。2020年が33.5度、昨年が33.6度。特に昨年は気温35度以上の猛暑日が12日あり、最高気温が30度に届かなかったのは1日だけ。梅雨明けが早かった(6月27日ごろ)こともあり、7月、8月、9月とも平均気温が30度を超えた。
三重県では消防・保安課が5月1日から9月30日まで、熱中症の症状による救急搬送の統計を取っている。平日は午後3時30分までの分なので全数ではないものの、ここ1週間は毎日20~30件の搬送がある。18日以降はその前の週に比べ、搬送人数が増えている。
向こう1か月の予報では、全国的に気温が平年より高い可能性が高くなっている。少なくとも8月いっぱいは、災害級の暑さが続くことが懸念される。
個人での熱中症対策は必要だが、電気料金が高止まりする中、エアコン代の負担も大きい。市町は、暑熱対策として「クーリングシェルター」を設定しているが、せめて公共機関を避難所的に住民に利用してもらうことはできないか。また、噴霧装置などへの補助も検討してもらいたい。
エアコンの使用が増えるのは温暖化対策の観点から悪循環と言える。今のうちに少しでも温暖化を食い止める対策が必要だ。
