2026(令和8)年度全国高等学校総合体育大会レスリング競技(インターハイ)・三笠宮賜牌第73回全国高校レスリング選手権大会(全国高等学校体育連盟、日本レスリング協会など主催、読売新聞社共催)は23日、那智勝浦町天満の町体育文化会館で団体戦が行われ、新宮高校が2勝を記録した。3回戦で高岡向陵高(富山)に3—4で惜敗したが、地元勢の大健闘に万雷の拍手が送られた。
新宮高は初戦で岐阜工を4—3で下すと、2回戦で香川中央に6—1で完勝。125キロ級が不在で1敗のハンデを背負う中、71キロ級の安井春琉選手(3年・主将)がポイント差で連勝するなど奮闘し、8強にあと一歩と迫った。
高岡向陵戦。0—1から55キロ級の宮本参歩(みつほ)選手(1年)がフォール勝ちでタイに持ち込んだ。自身3連勝に「悪いところがなかった。応援にパワーをもらった」。60キロ級の辻文汰選手(2年)も10—4のポイント勝ちで続いた後、2—2から安井選手が得意技の持ち上げをさく裂させて完勝。80キロ級の濵口大雅選手(2年)は敗れたが食らいついた。
「もう一つ勝って、2日目(24日)に残りたかった。準々決勝でも勝負したかった」主将の目は少し赤らんでいた。だが数的不利の中での16強は、数字以上のすごみがある。52年ぶりの団体戦出場で大きな足跡を残した。大会前は試合形式での調整に集中したという。藪中(やぶ・あたる)監督は「練習が間違っていないということ。元気づけられる試合をしてくれた」と拍手を送った。
濵口選手と51キロ級の大槻遼明(はるあき)選手(2年)はともに高校から競技を始めた初心者。両者とも2回戦で勝利を収め、大槻選手は3回戦で6ポイントを奪った。来年はスケールがさらに大きくなるはずだ。
試合後、首脳陣から「点差がついてもあきらめるな」と厳しい指摘が飛んだ。25日以降は個人戦。宮本、辻、安井、濵口の各選手が出場する。安井選手は「言われたように、チームとして悪いところが出た。個人戦で優勝できるよう、修正して臨む」。目の光は失われていない。
